65. 「経済人」の終わり

ピーター・ドラッカーは、
処女作『「経済人」の終わり』で、
いわゆる資本主義も共産主義も
金銭や報酬に基づいて人間の行動を規定すると指摘し、
その後のファシズムの台頭と衰退を説いている。

刊行後80年近くを経て、その見識はいまだ色あせない。

会社などで毎年、
売上目標や利益配分が重要な議題となることも多いのだが、
ドラッカーはこうした活動を重視しない。

それらは顧客価値の創造とは
直接には関係ない無駄な作業であり
、私はむしろマイナス面が多いことを実感する。

売上未達の原因はすべて幻想で、
最初に設定した「売上目標」の間違いが本当だ。

つまり、実際には私たちは
もっと違う目標によって動機づけられているのである。(吉松)

関連記事

  1. 30. 本当にやりたいこととは?

  2. 86.反対の反対

  3. 80. スキルは取りにいく

  4. 45. 励まし

  5. 19. エクアドル・キチュア族に伝わる民話

  6. 38. 謙虚と傲慢

  7. 32. いにしえの日本人気質

  8. 64. 人生で一番多忙だった30代の頃の自分へのアドバイス

  9. 66. 根っこを張る

最近の記事

PAGE TOP