心は、感情のコップと例えられていることがある。
心のコップの中に嬉しい感情、悲しい感情、楽しい感情や辛い感情等が入っているとイメージしてみてほしい。
もし、このコップの中に「苦しい」、「不安」、「寂しい」、「痛い」「つらい」等のネガティブな感情が毎日溜まっていったらどうなるだろうか?
いつかは、これらの感情がコップから溢れて、「怒り」という感情になって出てくる。
心理学では、「苦しい」、「不安」などの感情を第一次感情と言い、「怒り」を、第二次感情という。
怒っている人は、実は第一次感情を理解してもらえないために怒っているのが主な原因である。
怒っている人を対応する場合は、表に出ている怒りの感情に目を向けるのではなく、怒りの基となる「第一次感情」に目を向けることだ。
彼らの「第一次感情」を理解しようとする姿勢を示すだけでも、信頼感、安心感を増すことができるであろう。
(高橋和宏)