人はある出来事に遭遇した場合、
その出来事に反応するのでは無く、
その出来事にどのように「解釈したか」に反応する。
通常、人が反応するまで、6秒と言われている。
例えば、
部下が朝一の大事な会議に遅れて出勤してきた[出来事]。
上司であるあなたは、その部下になめられたと思い[解釈]、
怒鳴ってしまった[反応]。
この反応を和らげるためには、
一つの方法として、
自分の解釈に6秒以内に反論する習慣を身に付けることが挙げられる。
これは、「ポジティブ心理学の父」とも呼ばれる
マーティン・セリグマンが紹介した「反論法」☆1である。
上記例で言うと、
「その部下になめられたと」という自分の解釈にまずは
反論してみる。
「遅れることは、誰にでも経験したことがあることだ。
今まで彼は一度も遅れたことがない。
また、先週もきちんと業務を熟してくれた。」
この反論から、
新しい意味付け・解釈が出てくる。
「きっと彼の遅れに何か理由があるはずだ。先ずは彼に聴いてみよう。」
このように、
自分の突発的な解釈に反論法を活用すると、
ほとんどの場合、冷静な判断・反応ができるようになり、
怒りを和らげることができるようになる。(高橋)
☆1『オプティミストはなぜ成功するのか』マーティン・セリグマン著(講談社)