官邸や厚労省の旗振りで、「働き方改革」が叫ばれている。
実際は長時間労働の抑制と休日取得の促進に終始し、先行きには一抹の不安もよぎる。
そういえば、昔はゆとり教育というのがあった。
従来の詰め込み教育の振り子が大きく反対に振れ、学習時間が大胆に抑制された。
その世代が社会に出て、本人のあずかり知らぬところで「ゆとり世代」と揶揄されている。
「働き方改革」も単に労働時間の削減だけでは、ゆとり教育の二の舞になる可能性を秘めている。
まずは生産性向上と快適な職場づくりが本来である。
国を率いるリーダーがこれまで以上に短い時間で、いい仕事をするのが最も効果的な施策となる。
(吉松)