22. 共感してから励ます

子どもは元気だ。

そこいらじゅうを走り回ってよく転び、
よく泣く。

こんなとき「大丈夫。痛くないよ」と言って慰めるのは、
あまり効かない。

「うん、痛かったね。びっくりしたよね」と、
いったんは子どもの気持ちになって共感する。

それから子どもが泣き止むタイミングで
「偉いね。強い子だ!」と言って認めてあげると、
子どもは案外ケロッとしているそうだ。

いったん誰かに感情を受け止めてもらうことが
大きな安心感につながるのだろう。

実際には子どもに限らない。

私たち大人もつらい気持ち、
悲しい気持ち、
怒りの感情、
さみしい思いを誰かに受け取ってもらうと、
それだけで少しほろっとして励みになる。

もし誰にも受け取ってもらえなければ、
せめて自分だけはしっかりと自分の感情に向き合って、
認めてあげるのはどうだろうか。

きっと人に共感する練習になるはずだ。 (吉松)

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