街でも障害のある人や大きな荷物を持つ旅行者、ベビーカーや歩行器を使う人でも快適に過ごせるようユニバーサルデザインが推進されている。
ある地下鉄の駅では、ホームの南側に位置する場所に地上から改札階までエレベーターが装備され、駅の中央部には改札からホームに降りるエレベーターがある。
しかし、改札そのものがあるのは駅の北側だ。
つまり、地上からプラットフォームに降りるには、駅の長さ以上の横移動がもれなくついてくる。
エレベーターはないよりはあったほうが利便性が高いので、誰も文句は言いづらい。
身体の不自由な人やお年寄り、観光客、子供連れの旅行者は、しばらく不便な思いを続けるかもしれない。
吉松隆