世界ではITを中心に次々と新しい革新が生まれ、我々の暮らしやビジネスに入り込んでいる。
今より便利に効率よくなるのであれば、古いルールは積極的に書き換えられ、新しいルールが定められるべきである。
このルールについての考え方が日本人には欠如しているように見える。
一度決めたルールは守ることのみが求められ、何のためにルールがあるのかを忘れ、思考停止に陥っている。
日産が資格を持たない社員に検査をやらせていたとして問題になっているが、なぜ、日本だけそのような審査が必要なのか?
「高速道路を時速120キロで走行している」とサンドイッチマンが本音で発言して、物議を醸した。
高速道路の速度はなぜクルマの性能が向上しても100キロのままなのか?
小池都知事は豊洲市場も基準を超えるから危ないと言っておきながら、ルールを変えずに移転を決定している。
もちろんルールは守らなくてはならない。
が、変化の激しい時代に世界と競争するには、ルールを設定したときの目的が達成できているか常に点検することが必要だ。
その際、求められるのは、ルールが適用される現場と外部の専門家の説明能力である。
我々、消費者もその説明を理解した上で、議論しなくてはならない。
まさに社会全体のコミュニケーションである。
「ルールを破ったものには謝るののみ、言い訳はさせない」今の報道姿勢をみていると質の低い漫画のようでもある・
マスコミのコミはコミックなら合点がいくけれども。
(山口伸一)